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クロオオアリの
ハネアリ生まれた!

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ハネアリって何?



なななななななななななななーんと!!ついにわたくしめの飼育せしありんこケージにハネアリが誕生したので報告いたしたくたてまつり候!!
やった!!やった!!ついにハネアリだー!!

みて!!

クロオオアリのオス



みてみて!

クロオオアリのオス



ほら!!!

クロオオアリのオス



飼育4年目にしてついにハネアリ登場!!


て...

まずハネアリってご存知ですか?

そう。ご存知の通り羽のついた蟻のことです


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.......................

どうしてアリには羽がないのか



蟻になぜ羽がないのかについてのお話から始めましょう。

アリの分類学上の位置付けは→昆虫網,ハチ目,アリ科となってるんだよね。
そう。分類上アリはハチ目の生物でこれはハチの方が先に分類学者に発見されたとかではなく、生物進化の系譜を見るとハチからの進化系がアリということになるらしい。ハチにはあるのに、その進化系のアリには羽がない!!!どゆこっちゃ!!!

普通に考えて飛べる種の方が生存競争に有利に見えるけど、実は空を飛ぶ生物はそれなりの対価を払って生きている種がほとんどで  空を飛ぶ生物は大気の上に乗ることができるほどの体重制限と羽を動かすための大量の筋肉を動かす効率の良い食物の節食制限も守ってるらしいんだよね。プロボクサーが減量で苦しむ話を知っている人なら体重を制限することの縛りの大きさを想像できると思う。つまり、ハチも空をとぶにあたって大きな制限の中で生きていることになるんだけど、アリはその制限の中で生きることをやめてしまった種族なんだよね。そのおかげで大繁栄を極めてる賢い種といえると思う。

だけどアリはハチの進化系。

空を飛ぶことの利点も知ってる!!!

だから空も飛ぶ!!



クロオオアリの羽は、オスアリか女王候補の大きなアリにしか無いんだよね。この羽を使って新女王候補は資源の多い新天地へと旅立つわけだけど、これってものすごい分業だよね!!

高校教育の政治経済の中で「神の見えざる手」っていう言葉を聞いたことある人もいると思うけど、それを書いたアダムスミスっていう人は著書の中でこう言ってる。

「分業は、導入しうるかぎり、どの技芸でも、それに応じた労働の生産力の増大をもたらす」
[ 題:国富論 出版:岩波文庫 著者:アダム・スミス 訳:水田洋監・杉山忠平 p26,7-9行目]

アダムスミスはこの著書の冒頭から分業のもたらす富について主張しだしてるんだけど、現代になって分かってきているアリの遺伝子研究を知ったらなんて言ったんだろうね!



ヒトは高度な社会性をもって様々な作業を細分化して分業できる生物だけど、“繁殖”っていう重要な生命活動まで分業してしまうアリの真似はまだできていない。働きアリからしてみれば交尾や産卵をハネアリという空を飛ぶことのできるアリに分業することで自分たちは仕事に専念できるわけだから、その分業ができていない生物よりも遥かに効率が良くて当然なわけだよね。アリの繁栄の原動力もヒトと同じく分業にあったってことかもね!

ヒトも繁殖を分業できる時代が来るかも!?


現代ではヒトも生殖妊娠出産っていう大きな生命活動を人工子宮っていう技術で補う研究をしているけど、これに近いシステムを遺伝子はアリの中で遥か昔から完成させていたと思うとすごい...

人工子宮は2050年には稼働しているって主張している人がいるらしいけど、それが出来上がったら人類はさらに時間を手に入れて、次は何をしだすんだろうね....

書いてる人のプロフィール
名前:黒山有(PN)
やっとポケモンGOの呪縛から解き放たれ(やっと少し飽きてきた)ブログを更新できるほどの時間的余裕を手に入れたあほ



ちなみにハネアリの写真は2016年8月に撮ったものです。


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munu
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