どうも!!今回は最近までヨーロッパの一部の国では禁書として読むことを制限されていたといわれているヒトラー著作の「わが闘争」を読んでみました!!
ヨーロッパとか行ったことないし英語もスペイン語もできないので真偽のほどはさだかではないですが、ウィキペディアにも最近までドイツでは発禁って書いてあるしきっとホントでしょ、僕はウィキペディアを編集した名もなき優しき人々を信じる!(安易)
とはいえ本の扱われ方なんてどうでもいいね!問題はその中身....言論の自由を保障している国家で「エロス」以外の理由で発禁となる図書は数少ないのではないでしょうか。
とりあえず読んではいけない本を読んでいるような、わくわくした気分でこの本を読み進めてみてさっそく
大爆笑しました
序盤はヒトラーの生い立ちについて書かれてるんだけど、
まだ大虐殺をする前の純粋なヒトラーさんは若い時にはなんと美大を受験しているそうなのですが、その時の様子を引用します↓
「わたしは成功について確信していたので、不合格通知は晴天のへきれきのようであった。(略)わたしは学長に面会し、そして美術大学の一般絵画科の不合格理由を説明してくれるように頼んだ」
[ 題:わが闘争 出版:角川文庫 著者:アドルフ・ヒトラー 訳:平野一郎、将積茂 p40,2-5行目]
受験失敗からのまさかの学長への抗議www
これがあのヒトラーwwwていうか不合格通知が「晴天のへきれき」てwww
ヒトラーヤバいww
そんな超絶自信家のヒトラー少年はその後若くして両親と死別、肉体労働に従事し日々のパンを買うために働く..という生活をしばらくおくりながら
その日暮らしの生活を続ける人間のとある特徴を見つけます。
「普通なら勤勉な人間も、その人生観全体にゆるみが出てきて、次第にわずかな利益のために、他人を利用する道具になる」
[ 題:わが闘争 出版:角川文庫 著者:アドルフ・ヒトラー 訳:平野一郎、将積茂 p48,12-14行目]
労働者はだんだんと考えることをやめていき、そのうち「国民」から「労働者」へ、そして「道具」へとなり民族意識を失っちゃうぞ!!っていうヒトラーの感じる国家に所属してるっていう意識の薄れへの危機感が中盤までつづられ、さらに民族意識持とうぜ!みたいなことをユダヤ人を引き合いにして語られます。
う~んこの人間観察力!
「大衆は愚かだ」と言い切ったとされるヒトラーらしい観察だね!
自伝にありがちな苦労自慢もばっちり盛り込まれたこの本、面白かったのは第10章の「民族は敗戦で滅びるか?」という章のなかでヒトラーは第一次世界大戦にドイツが負けた事をこう記してること。
「ドイツ国民の軍事的敗北は不当な破局ではなく、永遠的な因果応報による正当な懲戒である。われわれにとってこの敗北は当然すぎるほど当然のことである。」
[ 題:わが闘争 出版:角川文庫 著者:アドルフ・ヒトラー 訳:平野一郎、将積茂 p297,14-15行目]
負けてすぐの敗戦ムードであったであろうこと想像に難くない中でヒトラーは、ちゃんと勝てる因果を積めば次は勝てる!と言わんばかりの考えを持っていたことに戦慄!!
結果。ヒトラーやっぱヤバい。
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